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幸せになる。

夏が続いている東京です。


『広くてすてきな宇宙じゃないか』は、サンシャイン劇場の仕込み中。一日ロビーで働いていたら、いつの間にか舞台が出来ていた。

誰もなんにもしないで出来上がるわけはなく、たくさんの人があっちでこっちでトンカントンカン、エッチラオッチラやったお陰だ。すべてがスムーズに運ぶことなんて滅多にないし、出来上がらないことも決してない。

舞台で人が働くと、必ず形になって姿を表す。

そこには必ずプランナーがいて、それを作る人たちがいて、組み立てる人たちがいる。その途中に、材料を調達する人、それを運ぶ人、その人たちが食べる食事を作る人もいる。

どこかで誰かが繋がっている。どんどん、どんどん繋がっていく。

目には見えなくても、声は聴こえなくても、手を触れることはできなくても、名前も知らず、存在すら分からず、それでも誰かと繋がっている。

今日は、どれだけ繋がったことだろう。今日は、どれだけ繋がりに守られたことだろう。

自分なんかいなくても世界は変わらず続くかもしれない。そう考えたこともある。

けれど、自分みたいな者が働くことで、大きなもののほんの一部にでもなれるのなら、誰かがちょっとでも喜ぶのなら、生きている意味があると信じていたい。

もしも、誰かが喜ぶ顔が見える距離に自分がいたとしたら、それはたぶん幸せってことなのだろう。感謝の祈りを捧げてもよいくらいなのだろう。


だから、今日も、ありがとう。

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