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喜び。

 雲り空の東京です。父の日。


 キャラメルボックス緊急公演第一弾『賢治島探検記』が一昨日終わりました。僕は、13日の夜から4ステージ、ちょっとだけ出演していました。そのことを言語リハビリの先生にお話したら、「いいですね、段階的復帰ですね」と言われました。職場によっては、「完全に治ってから戻ってきてください」と言われてしまい困ってしまうこともあるそうです。なので、「『風の転校生』をみんなで歌うシーンがあるから、出れば?」と声をかけてくれた石川寛美さんに感謝をしています。

 そして、今日はハーフタイムシアター『水平線の歩き方』『ヒア・カムズ・ザ・サン』が終わります。僕にできることは、ほとんどないけれど、最後まで無事にと祈ります。急遽、『ヒア・カムズ・ザ・サン』にも出演することになってしまった岡田達也くんには、本当に大変な思いをさせてしまいました。面と向かってなかなか言えないので、ここを借りてお礼を。本当にありがとう。本当に本当に、ありがとう。


 明日で、病気が発症してから二ヶ月です。二ヶ月より前のことが、もう遠い昔に感じます。一日一日の変化が、自分ではよく分かりませんが、少しずつでも前に進んでいることを信じて、毎日を過ごしていこうと思います。

 大地震からは100日余り。こちらも様々なことが前進しているのかどうか、はっきりと感じることができません。でも、だからっていい加減に生きていては、良いことや素敵なことを見逃してしまいそうです、心がやせ細ってしまいそうです。

 どんな身体でも、どんな状況でも、どんな世界でも、これでいいってことはないけれど、こんなことっていいな、こんな世界になればいいな、と思い描き、実現に向かって進んでいきたい。進んでいると信じたい。

 
 種から育てていたアボカドから根っこが出てきたのが約一ヵ月半後でした。もう育たないのかと思っていたらの出来事でした。その種からの茎が、もう30センチになり、大きな葉が三枚になりました。太陽を浴びるごとに、どんどん大きくなっているアボカドは、その時を待っていたかのようでした。

 その時。必要なものが揃い、持って生まれた力が発揮されると、すべてはなるようになる。そうなるようにできている。

 人間ならば、それは喜び。そう思えてならない。


 今日も、ありがとう。
 

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