さるすべり。

降水確率が高い東京です。


さるすべりの白い花がこぼれるように咲いていた。普段あまり通らない裏道で、木にいっぱい咲いていた。

浴衣姿の若者たちとすれ違う。小さな子供の甚平がかわいい。ちっちゃい頃に甚平の着心地が好きだったことを思い出した。

年を経ると味覚が変わるように、視覚も変化している気がします。見え方というよりも、見える質。いいなぁとか、きれいだなぁ、という視覚に関する部分が以前と違うのです。

病気をした後、明らかに聴覚が変化したことがありました。人が喋っている音質や音色の違いに以前よりも注意が向くようになったのです。

そして、最近は視覚。

簡単に言っちゃえば、きれいだなと思えるポイントが増えてきました。ちょっぴりうれしい変化です。

夕べ観ていたテレビで、金沢の美術館が続けて出てきたので、行って観たくなっているところです。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

祭囃子がきこえる。

暑さが戻ったというけど、風があるから、やや涼しく感じる東京です。


お祭りの音が聴こえる。大きくなったり小さくなったり。風に乗って音が、こっちに届いたり届かなかったり。

楽しそうな音色に、身体がふわふわしちゃうのです。

おみこしを担いだり、盆踊りをしたり、夜店をめぐったり、花火を眺めたり、大きなお祭りのある町ではなかったけど、たくさんの思い出があります。

はっぴや浴衣を着て、今すぐにでも出掛けたい。そんな夏の日。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

やってくる。

金メダル金メダルの東京です。

僕は、いまは東京に住んでいるけど、生まれも育ちも埼玉県だ。電車に乗れば一時間かからないで東京と呼ばれる場所に着く。まぁ東京圏内って言えるかもしれない。だから、東京の話題は、それほど遠くの出来事とは感じない。お天気も、ほぼ似たような感じになる。

でも、暦で立秋を過ぎて、あきらかに秋の気配がやってきている場所だってある。もう半袖ではいられないところもたくさんある。ありますよね？季節は、けっして止まってはいないんですよね。

テレビの全国ネットで「あついあつい」と言ってても、日本中があついわけじゃない。そんなことを、東京に、いる自分は、忘れてしまいがちだってことを、自覚しないといけないなと思ったのです。

みんな一緒なわけじゃない。

自分は、せま〜い範囲で暮らしてるってことを忘れちゃいけない。インターネットで知ったようなことも、知ってるだけ、もしくは知ったような気になっているだけで、実際を感じてるわけじゃない。

身をもって感じたことこそが、自分だけの真実なんですよね。

昨日、ちょこっと草津ってとこに行ったら、高地なので、すっかり涼しくなってました。そこはもう秋でした。

秋は、やってきてますよ。


オリンピックも終わりますよ。また、いつもの時間がやってきますよ。普通の時間がやってきますよ。

オリンピックどころじゃなかった方には、オリンピック結構おもしろかったよと伝えます。日本人がんばってたよと伝えます。我々の代表は、よくやったよと伝えます。

たぶん、我々の時間もじきにやってきます。準備をしておきましょう。

と、自分に言い聞かせてます。


今日も、どうぞお元気で。


ナガサキの夏は、いかがですか？

今日も、ありがとう。

立秋。

昨日は、立秋。今日は、白玉の日。真夏日の東京です。

サッカーの試合を生で観ずに録画して寝たら、やっぱりよく眠れませんでした。だったら、起きて観ればよかったのに。

寝る前にバレーボールの熱戦を観てたもんだから、ドキドキして疲れちゃって。しかも、立て続けに卓球が始まったもんだから、緊張感に耐えられなくて、こりゃ寝た方がいいなと踏んだわけです。


観てる方が、こんなになるんだから、やってる人たちの緊張や心境を、理解できるはずがありません。遠足の前に眠れなくなっちゃうのとは、わけが違います。

あぁ、もう頭の中の七割くらいがオリンピックのことでいっぱいです。来週からの自分が想像できません。

毎日暑いけど、オリンピックを観て、走り始めたり、身体を鍛え始めたりしてる人がたくさんいるんだろうなぁ。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

しのぐ。

二日振りに真夏日がやってきた東京です。

予定を忘れました。
すっかり忘れました。
どのくらい忘れたかというと、

夕べ、劇団のメールで「私の予定表に、「明日11時より打ち合わせ」とのメモがありました。が、これが、どこで誰とする打ち合わせなのか、わかりません。ご存じの方は教えてください。みっともない質問をして、申し訳ありません」というのが、送られてきました。

このメールを読んでアハハなんて笑っていたのですが、僕にも今日の11時に予定が入っていたのです。

なんという体たらく。

関係各位には、大変ご迷惑をおかけしました。

あぁ、昨日のなでしこの興奮が吹っ飛びました。

試合の中継で何度も出てきた「しのぐ」って日本語について書こうかと思っていたのですが、「しのぐ」前に「まもる」が出来ていない人間が「しのぐ」を語るのは、おこがましいとですよね。

「しのぐ」は、「たえる」や「がまんする」とは、ちょっと違う日本人が持つ独特な感性だと思ったのですが…もういいや。とにかく、昨日のなでしこは、しのいでしのいで、勝ったのですから。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

雨の。

雨の月曜日、東京です。


傘をさしてお出かけ。ついでに長靴もはいて。こんな感じ、久しぶりだ。

雨でも蝉は鳴いている。

ニャンコが屋根の下で丸くなってる。

ちょっと蒸し暑い電車。

半ズボンで長靴だと、脇から雨が入ってくる。


ヒロシマのお天気は、いかがだろうか。

沖縄の台風は、どうなってるだろうか。

ロンドンの街は、意外に静からしい。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

みんなで喜ぼう。

暑い東京です。ロンドンも熱い。


やっぱりチームでの勝利は、いいもんだ。

ましてや人数が多ければ多いほど、喜びが増えていく。

ひとりじゃない。

自分だけのためじゃない。

それは、人を強くする。


フジカキさんたちの笑顔もよかったな。

競泳メドレーリレーの笑顔も抜群だったな。

「康介さんを手ぶらでかえすわけにはいかない」ぐっときたな。たぶん、日本中がぐっときたな。

今日は、朝顔が三つ咲きました。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

メダル級。

夕べも、でっかいお月様が輝いていた東京です。

今朝、朝顔が六つ咲いた。薄紫、薄桃色そして初めて咲いた薄青色。全部で六つも咲いていたから、わ〜って声が出た。

昨日の深夜、オリンピックの女子サッカーを観てたのだが、前半が終わったところで眠くなったので、残りは録画して寝た。

寝たはずなのだが、緊張してなかなか眠れなかった。眠りも浅かった。試合のその後が心配だったらしい。自分の潜在意識なんて、意外と分からないもんだ。

だから、今朝続きの後半を観て、喜んだ。昨年のワールドカップの緊張感を思い出した。強豪との真剣勝負は、やっぱり別物だ。


そして、新聞を開いたら『アルジャーノンに花束を』の劇評が載っていた。産経新聞。…産經新聞？文字変換で両方出てくる。…で、劇評の回は、チャーリーーが多田直人、アリスが渡邊安理。

オリンピックの記事でいっぱいの新聞に自分の劇団のことが載ってると、いつも以上にうれしくなる。

アーチェリーとかバドミントンとか水泳とかと一緒に載ってるなんて。柔道とかサッカートランポリンとかと一緒に載ってるなんて。古川さんや入江さんや鈴木さんや杉本さんやフジカキさんらのメダリストとおんなじ日に載ってるなんて。

選手が闘っているように、俳優たちも心の闘いを繰り広げってるよ。メダル級にがんばっているよ。

多田くんと安理ちゃんの写真の上には、真っ赤なライトに照らされた稲川淳二さんの会談ナイトの写真が載ってるけど。立体怪談のおっかな〜い顔の一龍斎貞水さんも載ってるけど。


昨日食べた美味しいもの。
枝豆。鍋じゃなくて、フライパンに枝豆が半分浸かるお水をいれて、焦げるくらいまで茹でたやつ。焦げるいい匂いが漂ってきて、枝豆が少し黒くなるくらいがいい感じです。火にかける前にお塩で味つけしてください。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

ブルームーン。

蝉がたくさん鳴いている東京です。

二回目のガレージセールは、前回よりもたくさんのお客さんが来てくださって盛り上がりました。三回目は、次の日曜日17時30分開始です。最後の日ガレージセールなので、たぶん売れ残ったもろもろが、いろいろ安くなっているのではないかと思われます。また倉庫に持って帰っても仕方がないので。

…入口の辺りには「ご自由にお持ち帰りくださいください」と書かれた衣装もあります。とにかく倉庫をきれいにしたいのです。『アルジャーノンに花束を』が終わると、また新しい衣装たちがごまんと(約50着)帰ってくることになるので。

夜は、ミナモザ『国民の生活』を観劇。新宿スペース雑遊。『フィッシュストーリー』でお世話になった瀬戸山美咲ちゃんの劇団です。東京ハートブレイカーズの首藤健佑さんとブルドッキングヘッドロックの西山宏幸くんが出ていたのです。なんだか、東京ハートブレイカーズ関係者のお芝居が立て込んでいて、面白い夏です。みんな活躍していて、どれもおもしろくて、うれしいな。くぼかんのクロムモリブデンと達也のレモンライブもやってるしね。

昨日は、満月。おっきくて明るいお月様が、輝いていました。今月は、もう一回満月がある珍しい月だそうで、そういうのをブルームーンって呼ぶのだそうです。新しいことを始めるのにいい一ヶ月だそうです。…でも詳しいことは、よく知りません。

昨日食べた美味しいもの。
穴子の一夜干し。干したものを焼いてあって、食べたことのない食感の穴子でした。


今日も、どうぞお元気で。


今日も、ありがとう。

この場所。

青空に入道雲、絵に描いたような夏空の東京です。


お芝居を観に渋谷に行った。相変わらずの人波。あれだけ人が多いと、気温も二、三度高くなる気がする。ムッとする。ムッ渋谷だ。…ムッってなんだ？ムッの反対語はなんだ？…メッ？
…モッ？まぁ、いいや。

観たのは、パルコ劇場『露出狂』。東京ハートブレイカーズで一緒だった永島敬三くんが出ていたのだ。

先日は、ルドビコ『LittleAlice』を観た。こちらも東京ハートブレイカーズで一緒だった林修司くんと哲人くんが出ていたのだ。どっちもおもしろかったし、三人ともいい感じだった。

で、この永島敬三くんと哲人くんは、高校の後輩なのだ。演劇界に、学校の後輩がいるなんて、うれしくて、しかも三人で共演できたので、ますますうれしくて。しかも、二人ともすてきな役者さんなので、自分も負けないように頑張らねばと、めっちゃ良い刺激をもらっているのだ。


生きていくのには、なにが必要か？空気やお水や食べ物は当たり前だけど、やっぱり僕には希望だ。

そのかけらは、いろんなとこに転がっている。身の回りに散らばっている。
もちろんお芝居にだってたくさん詰まっている。

最近とみに思うのだ。僕にとって、
観劇は、そんな希望のかけらを見つけるためのものなんじゃないかと。だから、ストーリーとか演技とか、そういうことじゃない部分を見ている気がするのだ。

もがいているやつ、たたかっているやつ、あせまみれなやつ、むだにうごいているやつ、むだにでかいこえのやつ、いっしょうけんめいなやつ、くるしくてもわらっているやつ。

そこには希望がある。

あぁ、生きてるなと感じる。


生きてるってことは、たぶん苦しいことなんだろう。楽しいことは、すぐ忘れちゃうから、そっちの方が多く感じるかもしれない。だから、希望は自分で見つけるものなんだろう。探し当てるものなんだろう。そして、大事にしておくものなんだろう。


僕には、お芝居の知り合いがいっぱいいる。そいつらは、いろんなところでたたかっている。今日も、たたかっている。たぶん明日も、たたかっている。

すげーところなんだな、僕の住んでいる場所は。


今日も、どうぞお元気で。どうかお元気で。


今日も、ありがとう。